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Leather Lesson 1 レザークラフト『ナホの手作りのお店』バナー

鷲のカービング入りバッグ鷲のカービング入りバッグ_後
白頭鷲(冠大鷲?)のカービングを施したバッグを作りました。
Lesson1では、まず このバッグがどのような手順で作られるのか。。
その作業行程を大まかに説明します。
トレース

■ 革を裁断し、図案を写します。

  • 裁断の注意は いろいろあるので、おいおいに説明しますね。
  • スポンジや水バケを使って 革を適度に湿らせます。そして図案を写したトレースフィルムをのせて 鉄筆でなぞり 図案を革に写します。
カッティング

■写した図案の線にそってカッティング and スタンピング。

  • カッティングというのは、カービング用のスーベルカッターというのを使い 図案の線にそって切り込みを入れていく作業です。滑らかに綺麗にカッティングされているかどうかで、作品の出来がまったく変わってしまいます。たとえば このワシの場合、トレースした線の内側をカットするか 外側をカットするかで足が太くなりすぎたり、目がバカデカクなったり・・・
スタンピング加工


■引き続き スタンピング加工です。

  • 革を適度に湿らせながら、様々な形をした刻印と木槌(または革槌など)で叩き込むことで 模様を浮かび上がらせる作業です。わずか2〜3ミリの革に遠近感を付けていくのです。いかにスタンピングしていくかで、カービングが立体的になったり 平面的だったり・・・です。
  • 唐草模様などの古典的な図案の場合は、ある程度 模様の形と大きさで 使う刻印が決まってきますが、このようなフィギュアカービング(鳥・動物・風景などを彫ること)の場合、まったく 感覚的。作者のセンスの見せどころ(^^?)
カービングの仕上げ
■ 最後にデコレーションカットを入れて カービングの仕上げ。
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  • デコレーションカットとは、カービングの仕上げに スーベルカッターで飾りを入れることです。唐草模様などの場合は 花弁や葉脈の飾りのカットですが、この図案の場合は 嘴の切り込みや 足のシワ・・・ぐらいかな?
  • スーベルカッターの刃先にもいろいろ種類があって、動物の毛並みや 波などを表現するために 先がギザギザになったものがあります。これで 尻尾の羽や首のあたりの羽並みを整えます。
  • フィギュアの仕上げは スーベルカッターばかりではなく モデラ(ヘラのようなもの)も使います。鷲の目の周りなどの細かい部分の仕上げや ゴツゴツとした木の表情は モデラで表面の窪みを整えます。
染色
■ 染色

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  • 靴墨のようなペースト状の染料を使い、革の凹部分に濃く染め付かせて 陰影を付けました。アンティクな風合いにする「さび入れ手法」ですね。
  • この他 アルコール系や 塩基性の液体染料を使い カラフルに染め上げたり、アクリルなどの顔料を使って塗り絵感覚で染めたりできます。が、いろいろ研究した結果、私は 最近 液体染料+アンティックに定着です。これが一番 革に馴染み、減色(色あせ)が少なく、後々の染め直し(リフォーム)が綺麗にできる手法だと思います。
完成部品
■ 他の部品も染色し、加工、組み立てて出来あがり。
  • 内ポケットを付けたり、手カンを付けたり、必要な場所に芯を入れ裏革を張り合わせ、組み立てて手縫い(一部ミシンも)をして出来あがりです。(随分端折ってるって?。。確かに^^;)

以上が ホントに大雑把な流れです。要所要所では 語り尽くせない程の「こだわり」があり
それは、また おいおいに・・・

で、余談ですが・・・
昔(まだソビエト連邦が存続していた頃)ソ連の船の船員さんの
航海日誌のカバーというのを 沢山作ったことがあります。
「鷲」を彫って欲しいとの注文だったので、この鷲を彫ったサンプルを持参したところ
「頭の白い鷲は アメリカの鷲です」と、注意されてしまいました^^;
で、結局 鷲の頭の部分を書き換えて 図案を新たに作り、
シベリアあたりに居るような鷲にして 無事納品しました。
あの時のお客さん 大変失礼しましたm(_ _)m・・・(^^ゞ


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